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野村資本市場クォータリー 2013年夏号
機関投資家によるコーポレート・ガバナンス強化を志向する英国
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神山 哲也
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- 英国では、大手機関投資家がフォーラムを創設し、投資先企業の取締役会への働きかけ(エンゲージメント)を強化する動きを本格化させつつある。機関投資家によるエンゲージメントの強化は、ケイ・レビューで提唱されたところであり、英国コーポレート・ガバナンスにおける潮流となっている。
- ケイ・レビューでは、英国株式市場が企業の長期的成長、最終受益者たる国民の利益に貢献しているのかが検証された。その結果、機関投資家を中心とする投資の関係者の間で短期主義や利益相反等の問題があるとされ、上記機関投資家フォーラムの創設のほか、四半期報告の廃止やスチュワードシップ・コードの強化などが提案された。
- スチュワードシップ・コードは、議決権行使や投資先企業のモニタリングなど、機関投資家によるエンゲージメントのあり方を規定するものであり、ケイ・レビューの反映も含めて2012年9月に改訂されている。「遵守するか、遵守しない理由を説明するか(comply or explain)」の原則の下、機関投資家のエンゲージメントに係る指針として機能している。
- 英国で求められているのは、単に議決権を行使したかといった形式論ではなく、投資先企業の長期的価値向上に資するエンゲージメントを行ったかという実質論であり、故に「comply or explain」として柔軟性を持たせていると言える。我が国においても今後、機関投資家の役割が増していく中で、英国における機関投資家のあり方を巡る議論の行方は参考になろう。
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