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野村資本市場クォータリー 2014年春号
加速する農村部における土地の流動化−本格化する信託制度の活用−
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関 志雄
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- 中国では、農村部の土地が集団所有となっており、農民にはその使用権しか認められていないため、農地の流動性は低く、このことは、大規模経営を前提とする農業の近代化の妨げとなっている。これに対して、近年、農地の所有権を変えないまま、その使用権だけを流動化させる試みが各地で行われており、政府もこれらを奨励している。当初、農地の流動化の手法は、農地の交換、賃貸、譲渡といった農家の間の相対取引にとどまったが、市場化改革が進むにつれて、より多くの農家が同時に参加でき、流動化の対象となる農地の面積も大きい土地株式合作社や土地流動化信託などに進化してきている。
- 従来の手法と比べて、土地流動化信託には次の利点がある。(1)分散している土地を集約し、企業経営を導入することで、農業の大規模化、機械化、そして市場化が可能になる。(2)信託を導入することを通じて、農地の請負権と経営権を明確に分離することで、仮に経営権を取得した企業などが事業に失敗したとしても、農民が持つ請負権には影響しない。(3)農民は、資産としての土地から生まれる収入を得られることで、農業から離れ、工業やサービス業などへ移動する自由度が高くなる。(4)信託会社は、強い資金調達能力を備えており、農業の近代化を金融面からサポートすることもできる。
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