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野村資本市場クォータリー 2014年夏号
大規模災害の増加と拡大する保険リンク証券−日本での活用可能性−
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井上 武
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- キャット・ボンドに代表される保険リンク証券(保険会社の保険引受リスクを証券化した証券)の市場が拡大している。2014年上半期の発行額は世界全体で62.19億ドルとなり、既往ピークであった2007年上半期を超えて半期では過去最高となった。
- 世界的な低金利の環境下で、相対的な利回りの高さと他の金融商品との相関性の低さという保険リンク証券の特徴が、投資家の利回り追求と分散投資のニーズに応える結果となっている。また、保険リンク証券は、金利低下で保険会社の資産運用収益が悪化することで引き起こされる保険料の変動を抑える効果がある。
- 保険リンク証券に投資する保険専門ファンドの増加、世界銀行など公的機関による発行の拡大など、投資家と発行体の双方で多様化が進み、市場に厚みが出てきている。将来の大災害に備えた保険を十分に確保することは政府の財政の安定にも寄与するだろう。
- 気候変動の影響や経済発展によって保険の必要額は増大してきている。また、日本においては高齢化の進展で長生きリスクにも直面している。資本市場を通じて保険会社の能力を補完し、保険価格の安定をもたらす保険リンク証券の機能の活用が今後も期待される。
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