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野村資本市場クォータリー 2015年冬号
2014年欧銀ストレス・テストの結果と評価
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神山 哲也
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- 欧州中央銀行(ECB)と欧州銀行機構(EBA)は2014年10月26日、欧州の銀行に係るストレス・テストの結果を公表した。欧銀に対するストレス・テストは従来も実施されてきたが、今回は、単一監督制度の下で大手欧銀の監督権限を引き継いだECBが「包括アセスメント」として資産査定とストレス・テストの両方を主導した点が異なる。
- ECBの包括アセスメントの結果、対象130行のコモン・エクイティ・ティア1(CET1)で2,627億ユーロの調整が生じ、CET1比率の中央値は12.4%から8.3%へ低下した。
- 個別行ベースでは、25行で計246.2億ユーロの資本不足が認定された。しかし、2014年中の資本増強や実施中のリストラ策等を勘案すると、最終的な資本不足認定は実質的に8行で63.8億ユーロとなる。最も厳しい評価を受けたのはイタリアの銀行であった。
- 今回のストレス・テストの結果について、認定された資本不足額や不合格行数のみを以て、十分に厳格に実施されなかったと断じるのは早計であろう。むしろ、ストレス・テストに向かって、ECB・EBAが欧銀に資本増強を促した結果、欧銀が健全性を強化してきたことが示されたものと捉えることができる。欧州銀行部門について、不透明感の払拭に寄与するなど、影響は総じてポジティブと考えられる。
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