トップページへEnglish中文よくあるご質問お問合せサイトマップ野村グループ
野村資本市場研究所
サイト内を検索
研究レポート統計・データ出版物のご紹介研究員のご紹介会社情報

[PDF] バックナンバー一覧
野村資本市場クォータリー 2016年秋号
短期金融市場に幅広く影響する米国MMF規制改革
岡田 功太、吉川 浩史
要約
[PDF] 全文PDFダウンロード
  1. 米国金融システムの根幹を成すMMFに対する新規制が、短期金融市場に構造変化をもたらし、資金調達・運用に影響し始めている。最も大きな変化は、規制対象のプライムMMFから規制対象外のガバメントMMFへのシフトである。大手運用会社を中心に、プライムMMFの資産構成をCP/CDや短期社債から国債中心へと入れ替えて、ガバメントMMFに転換する動きがみられる。
  2. 米国でCP/CDの受け皿となっていたプライムMMFの残高減少により、CP/CDの発行残高も減少し、CPのレートは上昇の兆しをみせている。また、銀行を対象とするレバレッジ比率規制によって米国レポ市場が縮小していることもあり、米ドル調達手段に制約がかかり、調達コストが上昇している。通貨スワップを用いた調達コストも上昇し、足元では米ドルLIBORも上昇し始めている。
  3. ドル調達コスト上昇に対しては、私募MMFやCP/CDに投資する投信の検討・開発、さらに日本では中央銀行によるドル供給策の強化が行われているが、調達コストが落ち着く状況にはなっていない。
  4. 一方、残高が増加するガバメントMMFによる米国債取得のニーズの高まりにより、米国債のレポ市場にも構造変化がもたらされている。一つは、銀行がディーラーとして介在せずに、MMFと保険会社・大学基金等の間で直接的なレポ取引が行われ始めたことである。もう一つは、FRBが提供するリバースレポのファシリティを利用したMMFの国債取得が増加していることである。
  5. 本来、リバースレポのファシリティは、金融緩和政策の出口戦略において、金融政策の補助的・暫定的なツールとして導入された。そのため、恒久的なツールと認識され、MMFが多用することに対する懸念が高まっている。他方で、そうした動きを制約すると金融政策の効果が弱まる可能性も指摘されている。
  6. 米国短期金融市場において重要な導管体であるMMFに対する規制は、その影響が及ぶ範囲も広くなるため、市場参加者は規制の複合的影響への注意が必要となろう。

蟯。逕ー縲蜉溷、ェ縺ョ莉悶ョ隲匁枚繧定ヲ九k 遐皮ゥカ蜩。邏ケ莉九∈
蜷牙キ昴豬ゥ蜿イ縺ョ莉悶ョ隲匁枚繧定ヲ九k  

PDF繝輔ぃ繧、繝ォ繧定。ィ遉コ縺輔○繧九◆繧√↓縺ッ縲√励Λ繧ー繧、繝ウ縺ィ縺励※Adobe Reader縺悟ソ隕√〒縺吶
縺頑戟縺。縺ァ縺ェ縺譁ケ縺ッ蜈医↓繝繧ヲ繝ウ繝ュ繝シ繝峨@縺ヲ縺上□縺輔>縲
Adobe Reader 繝繧ヲ繝ウ繝ュ繝シ繝


このページの先頭へ
ご利用にあたって個人情報保護方針 COPYRIGHT(C) NOMURA INSTITUTE OF CAPITAL MARKETS RESEARCH, ALL RIGHTS RESERVED.