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野村資本市場クォータリー 2016年秋号
米国債市場における高頻度取引(HFT)の台頭と流動性の蜃気楼
岡田 功太
要約
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  1. 2008年の金融危機を教訓とした金融規制が進展する中、ディーラーのマーケット・メイキング機能の低下が指摘されている。特に2015年10月に発生したフラッシュラリー(約12分間で発生した急変動)によって米国債市場の脆弱性が露呈し、金融規制の影響によるディーラーのマーケット・メイキング機能の低下に注目が集まった。
  2. しかし、ニューヨーク連銀は、米国債市場の流動性は良好であるという調査結果を示した。そこで浮上する見方が、ディーラーに代わって台頭した高頻度取引(HFT)業者による流動性の供給である。実際に、米国現物国債の取引ボリュームに占めるHFT業者の割合は2010年から2014年にかけて、オン・ザ・ランの約40−50%に達している。
  3. HFT業者はイースピードやブローカーテック等の電子取引プラットフォームを用いて米国債の高速取引を行っており、米国債のインターディーラー市場は複数に分断され、市場参加者は実際の流動性を把握することが難しくなっている。特に、HFT業者は、複数の電子プラットフォーム間で取引の発注やキャンセルを繰り返すことから、実際より市場の板が厚いという錯覚(流動性の蜃気楼)を他の市場参加者にもたらす。
  4. 金融規制によって「システミック・リスク」は削減された一方で、「米国債市場の流動性の実態が不透明であるというリスク」は増大した可能性があり、金融システム全体が安定化したとは言い難い。今後、変貌を遂げる米国債市場の構造変化に対する米規制当局の施策を注視する必要がある。

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