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野村資本市場クォータリー 2016年春号
機械学習型人工知能とビッグデータの結合がもたらす金融サービス業の変化
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関 雄太、佐藤 広大、ラクマン ベディ グンタ
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- 近年の人工知能(AI)の進化は目覚ましい。IBM Watsonのクイズ王に対する勝利や、Google DeepMindによる囲碁最高峰棋士に対する勝利は、AIが判断や推論といった高度な知的活動を行えるようになりつつあることを示している。AIの進化がもたらす影響は、限定的な分野に留まらず、多くの産業に及ぶと考えられる。
- 昨今、ソーシャルメディアやIoTによる新しいタイプのデータ等、非構造化データが急速に増加しており、それらのビッグデータに加え、脳科学、ロボティクスなど周辺技術の発展からも影響を受け、ディープラーニング等による機械学習と組み合わさることで、AIは革命的に進化する可能性がある。
- 金融サービス業に焦点を当てると、AIやビッグデータを活用することで、(1)パーソナライズ化、(2)自動化、(3)予測+αといった方向性で発展が進むと考えられる。これにより従来以上に顧客ニーズに即したサービスを提供できるようになり、結果として、金融サービス業の本質が変化していくことが予想される。
- 上述の3つの方向性に関して、AIの金融サービス業への適用事例としては「顧客をよく知ることや営業員の支援」「情報取扱系の業務やミドル・バック処理の効率化」「金融市場の動きの予測」といった分野が挙げられ、海外を中心として金融機関、IT企業やスタートアップ企業による様々な取り組みが始まっている。
- 日本国内では少子高齢化や労働生産性の低さは解決すべき課題として叫ばれているが、AIやビッグデータ分析を活用した自動化や付加価値の向上に活路を見いだせる可能性がある。日本の金融機関も顧客から選択され生き残るためには技術革新をプロアクティブに採り入れて付加価値を高める他なく、AIとビッグデータ分析の革新は、今後、金融サービス業の細部に渡って浸透していくと考えられる。
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