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野村資本市場クォータリー 2016年春号
米国のオンライン金融サービスモデルに関する一考察−シリコンバレーから大手銀行に挑戦するSoFi−
宮本 佐知子
要約
  1. 近年のICTの発展により、これまで参入が難しいとされてきた分野においても、急成長を遂げる企業が出現している。Social Finance Inc.(以下、SoFi)は、創業後わずか5年で融資額が70億ドルを超えた、米国の有力フィンテック企業である。同社は非上場で業績は非公開だが、2014年から黒字転換しており、2015年9月にはソフトバンクを中心とする投資家から10億ドルを調達したことでも注目を集めた。
  2. SoFiは、教育ローン・リファイナンスを足がかりに、モーゲージやパーソナルローンへとビジネスを拡大させている、オンライン展開の金融サービス企業である。中心顧客は、ミレニアル世代の中でも特に高学歴・高収入のHENRYs (High Earners, Not Rich Yet)と称される層である。同社については、拡大中の米国教育ローン市場で成功したフィンテック企業と見られがちだが、むしろブティック型経営モデルの有効性を示した点に注目すべきである。本稿では、このような観点からSoFiの事例を取り上げ、具体的な取組みを検討する。
  3. SoFiはその創業時から、新しい時代に合った銀行的な機能を持つ金融サービスモデルを創ることを、将来ビジョンとして目指してきた。同社は今後、まずミレニアル世代のニーズに向き合う銀行的モデルを創ることを、究極的には新時代に必要とされる新しい銀行的モデルを創ることを目指している。ただし、SoFiの今後を展望する上では課題もいろいろ指摘されており、同社がこのまま順調に成長し大手銀行に勝利するかはまだわからない。
  4. 金融サービスは生活の上で欠かせないものであるだけに、時代と共に金融機関が求められる金融サービスも変わっている。人口減少時代に入りビジネスモデルの転換を求められている日本の金融機関においても、顧客が真に求める商品・サービスを提供できるよう発想を変えることが今後は必要である。新たな銀行的モデルを目指すSoFiの取組みが示唆する点は多いと思われる。

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