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野村資本市場クォータリー 2016年春号
中国の新たな海外展開戦略と銀行・保険会社の動向
−加速する海外M&A−
李 立栄
要約
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  1. 中国政府は2000年以降、海外展開を国家戦略として打ち出しており、直近も海外投資額が過去最高水準にまで拡大している。海外投資の大半はM&Aによるが、(1)対象領域の変化、(2)投資先国の変化、(3)投資主体の変化を観察することができる。政府は更なる海外投資を支援促進する姿勢を強めている。
  2. さらに世界金融危機後には、商業銀行に対してM&A向け融資を解禁するなどして、海外投資を促進する環境整備を進めている。銀行のみならず、保険会社の海外投資についても、様々な規制緩和が実施されている。なお、中国の金融機関が海外投資を積極化させた背景としては、(1)世界金融危機の影響が軽微、(2)新たな成長市場の獲得、(3)国内市場の収益力低下、(4)外貨準備還流策、(5)リスク分散の模索、などを指摘できる。
  3. 具体的には、(1)「積極型」の中国工商銀行による南アメリカの銀行のイギリス現法の買収、(2)「市場獲得型」の中国建設銀行によるブラジルの銀行の買収、(3)「伝統型」の中国銀行によるイスラム金融への参入、と主要各行の国際戦略は異なっている。一方、中国の保険会社は、成長機会、ノウハウ獲得の同業他社の買収以外に、長期・安定的な資産運用としての不動産投資を活発化させている。
  4. AIIBと「一帯一路」構想によるインフラ投資の増大とそれに伴う人民元決済の拡大などを踏まえて、中国企業による海外投資は今後更に加速するだろう。また、地場企業との適切なパートナーシップの形成のために、中国の金融機関が果たす役割は重要である。一方、金融業についてみると、(1)欧州でのM&Aが継続する、(2)保険業の海外M&Aが急増する、(3)買収対象の分散が進む、(4)投資銀行業務の国際化が加速する、といった可能性を展望できる。

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