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野村資本市場クォータリー 2017年秋号
シンガポールを中心としたアジアにおける
ウェルス・マネジメント業界の現状と今後の展望
北野 陽平
要約
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  1. 近年、アジアでは富裕層市場が急速に拡大しており、コンサルティング企業のキャップジェミニによると2016年末時点で100万米ドル以上の金融資産を保有する富裕層の人口は約550万人、資産は18.8兆米ドルに達した。また、ボストンコンサルティンググループによると、ウェルス・マネジメント(WM)のオフショア・センターとして知られるシンガポールの富裕層資産は今後5年間にわたってスイスの約2倍のペースで拡大すると予測されている。
  2. こうした中、アジアで事業を行う主要プライベート・バンクは預かり資産を着実に増加させている。他方で、マネー・ローンダリングに対する規制強化、税の透明性に関する基準向上、手数料に関する開示規制の厳格化、競争激化を背景として、採算性を確保することが困難になった欧州系銀行等がアジアにおけるWM事業から撤退する事例が見られる。
  3. プライベート・バンクは規制対応によるコスト増に直面する中、オペレーションの効率化によるコスト削減が求められている。顧客口座開設時の本人確認や顧客取引のコンプライアンスチェック等のバック・ミドルオフィス業務における自動化が注目されており、人工知能関連技術やブロックチェーン技術の活用も検討されている。
  4. 第1世代からミレニアル世代への資産承継が今後5年以内に本格化し始める見通しである。ミレニアル世代は、デジタルサービスに対する要求水準が高いため、プライベート・バンクは携帯端末に対応したアプリ等の提供だけでなく、アルゴリズムを活用したポートフォリオ提案や膨大な顧客情報の分析に基づくオーダーメイド型の提案が求められる。今後、シンガポールを中心としたアジア域内のプライベート・バンクが厳しい競争に勝ち残るためには、顧客満足度の高いデジタルサービスを提供できるかどうかが鍵を握ると言えよう。

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