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野村資本市場クォータリー 2017年夏号
米国金融市場の構造変化の中で存在感を増すシタデル
岡田 功太、杉山 裕一
要約
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  1. シタデル・インベストメント・グループは、米国最大級のヘッジファンドであるシタデルと、ニューヨーク証券取引所最大のマーケット・メイカーであるシタデル・セキュリティーズを傘下に持つ未上場の金融機関である。そもそも、20年以上存続するヘッジファンドは社数ベースでみて僅か3%であるが、シタデルはその1社であり、同社の旗艦ファンドであるマルチストラテジー戦略は設定来平均で約20%の年率リターンを創出している。
  2. シタデル・セキュリティーズは、電子化及び高速化が進展する米国株式市場において、2006年から株式のマーケット・メイキング業務に注力し、米国の証券取引所が運営するマーケット・メイカー制度を積極的に活用している。現在、同社はニューヨーク証券取引所の最大のマーケット・メイカーであり、米国の個人投資家の売買注文の約36%、米国全体の売買高の約18%の取扱シェアを誇っている。
  3. また、同社は、金融規制の影響によって、電子取引プラットフォームが普及する米国債市場において、プライマリー・ディーラーの資格取得を目指し、攻勢を強めている。そして、SEF(Swap Execution Facilities)による取引が義務付けられた金利スワップ市場においては、執行価格とスピードの点で競合他社を圧倒し、ブルームバーグSEFに参加するディーラーの中で、取引数及び取引金額ベースで上位5位以内に入り、応答速度で1位を獲得した。
  4. シタデル・セキュリティーズは、規制改革・分裂・高速化・電子化が進展する米国証券市場の中で、成長分野に着実に手を伸ばしているといえよう。一方、同社の課題は、複数のアセットクラスで大規模なマーケット・メイキングを展開するために強固な財務基盤を構築することである。同社は銀行ではないため、預金等の低コストで安定した手元流動性の確保は難しく、資本市場から資金を調達する必要がある。今後、同社が長期に亘って持続的な成長を遂げることができるのか、注目に値する。

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