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野村資本市場クォータリー 2017年夏号
金融規制改革により重要性が増すデリバティブ清算機関(CCP) −システミック・リスクの集中とストレステストの導入−
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吉川 浩史、岡田 功太
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- グローバルに金融規制改革が進み、店頭(OTC)デリバティブ市場では中央清算機関(CCP)での集中決済(清算)義務と証拠金規制が導入された。
- CCP清算の取引が拡大することで、当局や市場参加者においてOTCデリバティブ市場のカウンターパーティ・リスクの所在が把握しやすくなり取引の透明性も高まる一方、リスクが集中するCCPに対する規制監督の重要性が増した。
- 国際的な議論や各国当局における検討の結果、金融規制当局が設定する共通のシナリオ等に基づくストレステストをCCPに適用し、大手清算参加者のデフォルトに起因する損失をCCPが十分に吸収できるか確認することとなり、米国と欧州では既に第1回目のテストが実施された。
- 米国と欧州のいずれのテストでも、CCPは損失の全額を十分に吸収できる可能性が高いという結果となった。ただし、損失額の推計モデルの精緻化や、市場流動性リスクやCCPのオペレーショナル・リスクといった幅広いリスクの反映は今後の課題となっている。
- さらに、CCPのストレステストの改善・高度化と並行し、CCPの再建計画(リカバリー・プラン)や破綻処理計画(レゾリューション・プラン)の枠組みに関する取り組みも進展しつつある。CCPのシステミック・リスクに対応する規制改革の動きは一層推進されよう。
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