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野村資本市場クォータリー 2018年冬号
英国の株式投資型クラウドファンディング −拡大の背景にある政府・業者の取り組み−
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齋藤 芳充、吉川 浩史
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- 英国はここ数年で、株式投資型クラウドファンディング(株式型CF)の市場規模が拡大し、ベンチャーキャピタルの投資額に匹敵する規模にまで成長した。2014年には適切な投資家保護の確保を図るため、勧誘前の適合性テスト等を求める規制が導入されている。
- ベンチャー投資に対する税制優遇の存在もあって、非上場株式への投資経験がない個人投資家の間でも株式型CFの利用が進んでいる。個人が投資判断をする際には企業に対する支援・共感よりも金銭的リターンが重視される傾向にあるとの調査分析もあり、少額からハイリスク資産に投資できる新しいアセットクラスとして捉えられているようである。
- 株式型CF業者を見ると、現状ではクラウドキューブとシーダーズの2社が、2016年の調達件数で全体の8割以上のシェアを占める。彼らは資金調達後の事業支援の提供や、セカンダリー市場の整備等の取組みを行っており、投資回収に成功する事例も出始めている。
- 英国金融行為監督機構(FCA)では株式型CFについて、投資家保護を念頭に置きつつ、さらなる市場活性化に向けた施策を検討している。日本においても、政府の成長戦略「未来投資戦略2017」で求められているベンチャー企業に対するリスクマネー供給強化の観点から、株式型CFの活用を検討する余地があろう。その際、英国の事例は参考に値するものと思われる。
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