時流

ファイナンシャルプランナーからみた日本の資産形成

株式会社ウェルスペント 代表取締役 横田 健一

要約

日本の家計金融資産約2,000兆円は、50%を超える現預金割合、過度な民間保険への加入、高齢者への偏在といった3つの視点から「もったいない」状況にある。こういった状況を解消するためには、税制以外にも、お金について気軽に相談できる環境の提供やライフプランシミュレーションの普及、そして職域における取り組みなどが重要な役割を果たすと考えている。一方で、日本国民一人ひとりがお金の不安なく、幸せな人生を歩んでいくためには、必ずしも数字を追い求める必要はなく、ファイナンシャル・ウェルビーイングという発想が大切なのではないだろうか。