時流

韓国の持続可能な金融の現状と課題:環境と金融

延世大学環境金融大学院 主任教授 玄 奭

要約

韓国では、持続可能性への関心が高まり、環境、社会、ガバナンス(ESG)の重要性が認識されている。金融市場は持続可能性への取り組みを推進する中心的な役割を果たし、韓国政府はこれを反映した多様な政策を推進している。企業が自社のESG成果を評価するためのK-ESGガイドラインが導入され、環境目標に貢献する経済活動の基準を提供するためのK-タクソノミーが制定された。今後のESG関連課題は多岐にわたり、その解決には全体的なアプローチが必要である。そのためには、ESG関連インフラの持続的な開発と、投資家のESG投資への関心と信頼の維持が重要となる。