時流
サステナブル投資の健全な発展に必要な用語共有化とその重要性
-PRI・CFA協会・GSIAによるサステナブル投資用語統一の背景-
NPO法人日本サステナブル投資フォーラム(JSIF) 会長 荒井 勝
要約
PRI、CFA協会、GSIAの3団体が協力し、「サステナブル投資アプローチの定義」を共同作成した。日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)は同レポートを日本語に翻訳している。日本でも用語の使用に混乱が生じている。サステナブル投資用語や定義の共有化は、投資家の投資商品や戦略の理解促進と混乱の回避につながる。適切な比較可能性の向上、グリーンウォッシングの防止、市場の信頼性と透明性の向上にもつながる。また、各国・地域で整合性のある定義の使用により、国際的な規制への対応も容易になる。用語の共有化と正しい理解はサステナブルな市場の発展と持続可能な経済への移行を支援する重要な要素である。