1. 4月1日、わが国の中堅生保の一つである東邦生命と世界最大のノンバンクである米国のGEキャピタルの合弁による「GEキャピタル・エジソン生命」が営業を開始した。
2. 新生命保険会社への資本拠出は、東邦生命とGEキャピタルそれぞれ720億円ずつ(議決権付き資本の部分は東邦生命10%、GEキャピタル90%)である。
3. 新会社は東邦生命の営業職員などの営業資産を引き継ぎ、東邦生命は既存契約の管理、保険金支払い業務に専念する。
4. 東邦生命は、新会社から、営業権譲渡と財務再保険により今期1,200億円の収益を得る。また、10年間で900億円の利益分配を受ける。
5. これにより、東邦生命は、不良債権処理、責任準備金の積み増しを進め、新規販売の低迷や解約の増加といった状況の打開を図る。一方、GEキャピタルは、世界最大規模のわが国保険市場への参入を果たす。
6. しかし、スキームには新会社の収益見通しなど依然として不透明な部分も多く、東邦生命の今後に懸念を抱く声もある。
7. 今回の提携を機に、他の外資系会社や国内他業態からの生命保険業界への参入が加速することも考えられる。
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