1. 1996年6月に設けられた特例措置によって、いわゆるペイオフが凍結され、銀行等に預入された預金は全額保護されていたが、2002年4月に決済性預金を除いてペイオフ凍結が解除された。
2. 2002年3月末までの半年間で国内銀行の個人の定期性預金から流出した資金は13.7兆円にのぼった。定期性預金からの流出は予期されたことではあるが、その資金移動先は予想以上に要求払預金へ集中した。
3. 満期に伴う郵貯定額貯金からの多額の資金流出が続いていたが、2002年に入り流出は続いているものの落ち着きをみせている。主な流出先は要求払預金とみられるが国債も受け皿となっている。
4. エンロン破綻の影響で、3分の1の規模にまで残高が減少したMMFは、2002年度に入りわずかではあるが増加に転じた。これを牽引したのは個人資金である。
5. 銀行等窓販において株式投信の純資産総額は依然2桁の伸びを示している。長期保有の商品として定着しつつあることが奏功していると思われる。
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