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資本市場クォータリー 2006年夏号
金融面からみた東アジア共同体構想
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浦出 隆行
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- 2005年12月にクアラルンプールで開催された東アジアサミットを機に、東アジア共同体(EAC)創設に向けた気運が高まりを見せている。2006年5月には、共通通貨にむけた研究の開始も合意された。
- 域内の平和的関係構築という政治的意思のもと、鉄鋼・石炭といった戦争資源の共同生産の制度化からスタートした欧州の統合とは対照的に、アジアにおいて模索されている共同体は、既成事実化した経済面での相互依存に制度的な道筋をつけるという、「経済共同体」としての色彩が強い。
- その背景のひとつともいえるのが、1997年のアジア通貨危機を契機とした「カネの流れ」の見直しである。わが国製造業を中心に構築されてきた生産ネットワークによって加速した「モノの流れ」の拡大に比べると、「カネの流れ」の拡大はまだまだ遅れており、その克服が域内経済協力の主要課題のひとつとなっている。
- EAC構想自体はまだ漠としているが、こうした課題への具体的な取組みを通じて、東アジアの「経済圏」としてのプレゼンスは、より確固たるものとなっていくだろう。
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