野村資本市場研究所｜ノーザン・ロックへの取り付けとその影響

サブプライム問題に対して保守的な対応をとってきた英国で、クレジット市場の影響から140年ぶりの大手金融機関への取付けが生じた。
住宅ローン残高で英国第5位のノーザン・ロックは、資金調達の多くを市場からの調達に依存していたため、サブプライム問題の発生によって資金調達難に直面した。
今回の取付け騒動では、金融当局の対応の不備を非難する声も強く、三者協定（tripartite agreement）の見直しや、預金保護制度の改革が主張されている。
この他、銀行監督において、いかに流動性の確保を図っていくのかということが改めて認識された。