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資本市場クォータリー 2007年秋号
米国規則144A証券市場において相次ぐ取引プラットフォームの開設
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岩谷 賢伸
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- 近年、米国では適格機関投資家向け私募証券市場(規則144A証券市場)が拡大している。2006年には、発行額が約1.5兆ドルに達した。とりわけ、規則144A株式の発行額が増加しているのは、外国企業が米国公開株式市場の高い規制のハードルを避けて、同市場を選択しているからではないかと言われている。加えて、米国企業に関しても、今後公開市場の規制を回避しつつ株式市場からの資金調達を行う手段として、規則144A株式市場活用のニーズが高まるという見方がある。
- 規則144A証券市場の拡大を受けて、米国の大手投資銀行及び取引所は、流通市場を活性化するために、最近相次いで規則144A証券の取引プラットフォームを開設している。
- ゴールドマン・サックスとベア・スターンズは、単独でそれぞれGS TRuEとBest Markets TMを、シティ・グループを始めとする5社連合はOPUS-5を開設し、規則144A株式の引受、マーケット・メイキングや投資家数の監視などの機能を提供している。取引プラットフォームへは、ヘッジファンド、PEファーム、PEファンドの投資先企業などが徐々に登録し始めている。
- 一方、ナスダックは、規則144A証券の流通市場PORTALをウェブ・ベースの取引システムにリニューアルした。市場の効率性、取引の透明性、流動性を改善することで、PORTALへより多くの企業を誘致することを目論む。
- 近年、わが国ではプロ私募を容易にするような法改正が実施されてきたが、今後わが国のプロ投資家向け私募証券市場がどのように活用されていくべきかを考える上で、米国の状況は議論の参考となるだろう。
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