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資本市場クォータリー 2009年春号
信託と生命保険を活用した資産移転スキーム −米国富裕層に活用されるエステートプランニング−
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宮本 佐知子、中村 仁
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- 米国はわが国に比べて平均年齢こそ低いものの、相続市場規模は日本の約1.6倍あり、今後はベビーブーマー世代からの移転資産も加わり市場規模が急速に拡大すると見込まれている。本稿では、米国では相続がどのように行われるのか、資産を移転するためにはどのようなスキームが用いられているのか、そのようなスキームはどのように提供されているのか、現地インタビューも踏まえて報告する。
- 米国の資産移転・承継に関する総合的な計画であるエステートプランニングでは、トラスト(信託)や生命保険が活用されることが多い。特に、富裕層のエステートプランニングの場合には、保障金額が高額である大口生命保険が用いられている。
- 富裕層のエステートプランニングで利用されることが多いスキームとしては、撤回不能生命保険信託(ILIT)とグランター・リテインド・アニュイティ・トラスト(GRAT)がある。この他にも利用されるスキームは数多く、様々な工夫がなされている。
- このようなスキームは生命保険会社や金融機関が提供することが多いが、中でも生命保険会社に一日の長がある。富裕層向けの生命保険販売に注力する会社では、大口生命保険の引受けが可能で、アドバンスト・マーケット・グループを通じて生命保険を活用したスキームに関して専門的なアドバイスを行うことができる。
- わが国では、高齢化の進展や高齢世帯が保有する資産が相対的に大きいことから、相続市場の拡大が続いている。生涯かけて築いた大切な財産を、本人の希望どおりに譲りたい人に適切なタイミングで譲るような仕組みや、高齢者の持つ固定資産を流動化させる仕組みは、社会で広く求められている。日米の制度・法律の差はあるものの、米国のエステートプランニングに見られる資産移転スキームはわが国にとっても参考になろう。
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