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資本市場クォータリー 2007年春号
メリル・リンチがファースト・リパブリック・バンクを買収
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沼田 優子
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- 2007年1月29日、米国大手証券会社のメリル・リンチが、サンフランシスコのプライベート・バンクであるファースト・リパブリック・バンクを一株当たり55ドル、総額18億ドルで買収すると発表した。
- 今回の案件は、銀証の融合というよりは、メリル・リンチがリテール部門を強化するための戦略の一環と考えられている。両社の税引き後利益を比べても、85倍近い格差があり、メリル・リンチの業績に与えるインパクトは極めて限定的だからである。ただし、富裕層からの預かり資産の合計値では、プライベート・バンクを抑えて上位に位置するが、顧客一人当たりの預かり資産では見劣り感が否めない証券会社にとって、小粒でも良質のプライベート・バンクの顧客を獲得できるメリットは大きいと思われる。
- 我が国においても近年、富裕層専門部隊をマス・リテール部隊から切り離し、独立させる動きが目立っている。米国の事例を参考にすれば、富裕層には、マス・リテール部門とは一線を画した商品・サービスを提供すべきであろう。しかし、その背後では、富裕層部隊の中でもセグメンテーションの発想を取り入れる等、マス・リテール部門で培った組織的な仕組みを取り入れていくことも、一考に値するのではないであろうか。
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