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資本市場クォータリー 2007年冬号
分権化と集権化を同時追求するオランダの
地域金融機関ラボバンク・グループ
林 宏美
要約
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  1. わが国では最近、規模の経済を享受しにくい中小の地域金融機関は合併の道を選ぶほかない、とする見方が目立っているが、欧州金融機関の動向に目を転じると、国内市場で主導的な立場に立っているのは、必ずしもわが国のメガバンクに代表されるような大手金融機関とは限らない。一見すると大手金融機関でも、その中身を見ると複数の独立した地域金融機関の集合体となっているケースが見られる。

  2. その代表的な事例として、資産ベースでオランダ第3位に位置づけられるラボバンク・グループが挙げられる。218の協同組織地方銀行、中央組織銀行のラボバンク・ネダーランドおよび複数の専門子会社で構成されるラボバンク・グループでは、各地域の個人・法人顧客にサービスを提供する地方銀行が中央組織銀行を保有する構造となっている。

  3. 大きな特色としては、地方銀行が当該地域の顧客への金融商品・サービスの提供に徹するのに対し、中央組織銀行が傘下の様々な子会社を活用して金融商品の製造を行っている。また、中央組織銀行は、地方銀行が円滑に機能できるように、様々な支援業務に携わっている。

  4. 加えて、中央組織銀行は、傘下の地方銀行がグループとしての統一感を出すための工夫も随所に施している。全地方銀行に対して中央組織銀行が定期的な内部監査を実施するほか、大型融資や大型投資、地方銀行トップの人事などについては中央組織銀行の承認が求められている、といった具合である。

  5. わが国の地域金融機関の再編が想定されているなかで、分権化と集権化を同時追求するラボバンク・グループの仕組みは、再編の一つのやり方として一考に値するのではないだろうか。

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