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資本市場クォータリー 2008年春号
進化し続ける米国の証券総合口座 カード編
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沼田 優子
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- 米国の証券総合口座(CMA)は、小切手やカードによる決済、資産運用、証券担保ローン等の機能を一まとめにした商品である。77年に開発され、30年を経た現在も、進化を続けている。
- 証券総合口座の資金は、小切手やATMからの現金引き出し、カードによる買い物もしくはキャッシング等の手段により、引き出される。すなわち、従来、長期投資目的のみで利用されてきた証券口座に、生活口座としての機能を加える上で、カードは不可欠である。
- メリル・リンチは現在、8種類のカードを提供している。これらのカードは(1)クレジット・カードとデビット・カード、(2)一般カードと特典の多い上級カード、(3)顧客セグメント別のカード(個人、中小企業、非営利法人)、の3つの視点から分類することができる。今でこそ、デビット・カードも中小企業向けカードも、カード業界における成長市場と見られているが、メリル・リンチは異業種ながら、他社に先んじて、これらのカードを提供してきた。
- 米国では、金融サービスを、業態別(銀行、証券、保険等)よりも、機能別に捉えようとしつつある。この見方に倣えば、メリル・リンチは証券総合口座を進化させることにより、長期資産運用から短期資産運用、さらには決済へと、提供機能を拡張してきた。我が国の証券総合口座も、導入から約10年が経過しているが、この間に、証券会社グループの品揃えは、異業種の商品も含め、格段に増えている。米国の事例を参考にすれば、我が国においてもこれらの商品・サービスを、機能別視点で整理する時期がきているのではないであろうか。
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