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資本市場クォータリー 2009年秋号
中国:外貨準備とCICの運用の多様化に向けた動き
関根 栄一
要約
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  1. 国際金融界では、2009年3月に中国人民銀行(中央銀行)・周小川総裁が提起した「スーパー・ソブリン準備通貨」構想が話題となっている。同構想は長期的な課題として位置付けられる一方で、短中期的には、外貨準備本体か中国投資有限責任公司(CIC)のいずれを指すのかは特定されていないが、2009年7月の国内の会議で、温家宝総理が中国企業の海外進出戦略を中国の外貨準備運用と結びつけたことが注目されている。
  2. 中国の外貨準備は2006年2月に日本を抜いて世界一となり、2009年6月末時点では2兆1,316億ドルとなっている。また、中国の外貨準備は、その7割が米ドルと言われているが、その大部分が米国債で運用されているとされる。中国全体の米国債保有残高は、2009年6月末時点で7,764億ドルとこれも世界一となっている。
  3. 中国の外貨準備を運用しているのは国家外為管理局で、具体的には同局内の準備資産管理司が担当している。外貨準備の運用の多様化の一環として、2009年に入ってからはIMF(国際通貨基金)の発行するSDR建て債券を購入する方針を打ち出している。また、2008年からは、海外の資源株や金融株による運用も始めている。
  4. 2007年9月に設立されたCICは、資本金2,000億ドルの運用について、当初、海外運用分は資本金の3分の1を充てる方針を打ち出していたが、2008年度アニュアルレポートでは資本金の50%超を充てることとしており、運用方針の重大な変更が行われた。海外運用では、2007年から2008年までの試行期間を経て、2009年に入ってからは、運用体制の変更、新たな人材募集を行う傍ら、投資再開に向けて動き出している。
  5. 外貨準備本体は、東アジアにおける二国間通貨スワップの取極めのネットワークであるチェンマイ・イニシアティブに用いられている。また、将来、中国の外貨準備における通貨構成が変更された場合、国際通貨体制の行方にも影響を与えよう。中国政府自身は、外貨準備の運用の多様化を目指す方針に変更は無いとしており、今後も、様々な試みが模索されていくこととなろう。

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