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野村資本市場クォータリー 2010年秋号
洗練された機関投資家への道を歩む中国CICのガバナンス
関根 栄一
要約
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  1. 中国投資有限責任公司(CIC)の2009年の運用パフォーマンスは、海外グローバルポートフォリオの運用リターンが11.7%、海外運用と国内運用(国内運用機関への出資)を合算したROEは12.9%と、2008年に比べ改善した。また、2009年は新たに580億ドルの投資が行われ、ポートフォリオの多様化も進んだ。これらの投資への積極姿勢の裏には、CICのガバナンスの改革や人事制度の改善がある。
  2. CICの運営は、取締役会、監事会、執行委員会という機関設計により行われる。また、商業目的による長期リターンの追求という投資理念の下で、資産配分・戦略研究部が投資政策の企画立案を行い、投資委員会が責任を負う。CICの四つの運用部門は、投資委員会の決定に基づき、担当する投資業務を企画し実行する。2009年は、投資業務の標準化や、自己投資のSTP化が実現された。
  3. CICのリスク管理は、リスク管理委員会が責任を持ち、リスク管理部を中心とした機能分担が行われている。2009年は、内部リスクコントロールが更に強化された。また、人事制度では、6年以上の海外経験者の採用を中心に、2009年は約100名が新規採用された。更に、2009年は、優秀な若手採用促進のための2年間のローテーションプログラムが構築され、基本給・変動給・ボーナスからなる給与システムも導入された。
  4. CICが民間並みのガバナンスを構築し、機関投資家としての洗練度合いを増すにつれて、投資案件や人材の面で資本市場でのベンチマークとなり、その運営モデルが新興国の政府系ファンドの見本となる可能性がある。わが国としても、公的資金の運営モデルの構築は重要である。また、CICのグローバル運用の本格化とともに、わが国企業を含む投資受入れ企業にとって、CICを含む大陸系機関投資家向けIRも今後重要になろう。

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