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野村資本市場クォータリー 2015年春号
動き出した「一帯一路」構想−中国版マーシャル・プランの実現に向けて−
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関 志雄
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- 「一帯一路」構想は、中国が世界経済の中心的地位を占めていた古代シルクロードの再現を意識しながら、アジア、ヨーロッパ、アフリカ大陸に跨がる一大経済圏の構築を目指すものである。「一帯一路」におけるインフラ整備を資金面から支援するため、シルクロード基金や、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、新開発銀行、上海協力機構開発銀行などの設立計画が、中国の主導で進められている。この一連の取り組みは、戦後米国が西欧諸国を対象に実施したマーシャル・プランを思わせるものであり、一部のメディアでは「中国版マーシャル・プラン」と呼ばれている。
- 「一帯一路」構想は、中国にとって、(1)更なる改革開放のために、(2)アジアにおける地域協力のために、そして、(3)世界の平和と発展のために必要である上、中国企業に多くのビジネスチャンスをもたらすだろう。その一方で、その実現に向けて、(1)域内外の大国の支持を得ることが困難である、(2)対象国は、発展段階や、宗教、文化などの面で大きく異なっており、経済統合の求心力が弱い、(3)中国は、一部の対象国との間で領土や領海の問題を抱えている、そして、(4)投資に伴うリスクが高いことなど、乗り越えなければならない課題も多い。
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