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野村資本市場クォータリー 2019年秋号
上海での新興市場(科創板)の創設と今後の展望 −イノベーション型企業の資金調達を支援−
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関根 栄一
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- 2019年7月22日、上海証券取引所に設立された新興市場、いわゆる「科創板」に、イノベーション型企業の第一陣25社が上場した。「科創板」の創設は、2018年11月5日、上海で開催された第1回中国国際輸入博覧会で、習近平国家主席が自ら発表したものである。
- 科創板の創設には、(1)上海に初めて新興市場を設立したこと、(2)赤字上場も可能な形で上場要件の緩和を行ったこと、(3)上場の審査・認可制から発行登録制度に移行するための実験をすること、(4)上海の国際金融センター化をイノベーション促進と結びつけて進めること、といった意義がある。
- 科創板では、適格投資家制度が採用され、外国人投資家を含む機関投資家と、一定の要件を満たした個人投資家が参加可能である。科創板の上場企業は既に30社を越えており、条件を満たした銘柄の上海総合指数算出銘柄への組み入れ計画や、MSCI指数への採用計画もある。
- 科創板で採用している発行登録制度は、実験の進捗次第ではあるが、将来的に、深証券取引所の新興市場(創業板)やメインボード自体にも広がっていく可能性がある。科創板の創設は、銀行中心の金融仲介から直接金融を通じた金融仲介の比率を高め、イノベーション型の経済成長を後押ししていくものと期待されている。
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