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野村資本市場クォータリー 2019年秋号
シンガポールにおけるプライベート・エクイティ市場の発展に向けた近年の取り組み
北野 陽平
要約
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  1. シンガポールでは、プライベート・エクイティ(PE)市場の規模が着々と拡大している。PEの運用資産残高は、2012年末の559億シンガポールドル(本稿執筆時点の為替レートで約4.5兆円)から2018年末には2,130億シンガポールドルへと増加した。スタートアップ企業を含む多くの成長企業が資金を必要とする中、シンガポール金融管理局(MAS)はそうした企業の資金調達の促進を目的として、PE市場の発展を後押しする施策を打ち出している。
  2. また、シンガポールでは近年、未公開の成長企業の株式発行を支援するプラットフォームが登場し始めている。そうしたプラットフォームを運営する国内の代表的な事業者の一つとして、シンガポール取引所の支援を受けているキャップブリッジが挙げられる。キャップブリッジは、未公開株の流通を可能にする未公開株取引所の運営も開始し、富裕層一族等による保有株式の一部売却や未公開株への投資といったニーズに対応している。
  3. さらに、PEファンドを裏付資産とする債券(PE債券)の発行が、シンガポールにおけるPE投資家層の裾野拡大につながっている。2018年6月、テマセク・ホールディングス傘下の運用会社により5.01億米ドル相当のPE債券が発行され、最もリスクが低いトランシェのうちの1.21億シンガポールドルが一般の投資家2.6万人に販売された。2019年6月にも同社により1.8億シンガポールドルのPE債券が一般の個人投資家向けに販売され、同債券は人気を博した。
  4. シンガポールのPE市場の発展を後押しし得るもう一つの動向として、シンガポール可変資本会社(VCC)と呼ばれる新たな形態のファンドの導入が挙げられる。MASは、VCCの導入により国内籍のファンドを増加させることで、PEファンドの運用を含む資産運用業界のさらなる発展を目指している。今後、ASEAN域内におけるPE投資のハブとなっているシンガポールのPE市場の拡大が、中長期的に同域内の資産運用業界の発展や経済成長につながるか注目される。

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