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資本市場クォータリー 2009年春号
AIG問題の複雑化と巨大複合金融機関の公的管理に関する課題
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関 雄太
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- 2008年9月16日に、連邦準備制度(FRB)からの特別融資という形で始まったアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対する公的支援は、その後、同年10月8日の融資枠拡大、11月10日のスキーム変更(財務省からの優先出資など)、2009年3月月2日のスキーム変更(財務省からの追加出資など)を繰り返している。
- 問題が複雑化した背景には、AIGの流動性問題が、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)や証券貸借取引など、信用収縮下では清算・解約が難しいポジションによって創り出されてしまったこと、グローバルな金融危機の進展で、事業部門の売却を進められるような市場環境ではなくなってしまったことなどが影響している。
- このままでは処理は長引き、一方で、すべてのカウンターパーティを保護しつづけることに対する議会・世論からの批判は、さらに厳しくなっていく可能性もある。
- AIG問題の教訓を踏まえ、非銀行の巨大複合金融機関に対する公的支援・破綻処理制度において、AIG型とリーマン・ブラザーズ型の中間に位置するようなメカニズムが求められる可能性が高い。
- 最近、米国財務省が提案している金融制度改革の中には、巨大複合金融機関の破綻処理に関するものが含まれている。今後の巨大複合金融機関の監督行政あるいはAIGグループの支援・処理スキームに、どのような影響があるのかが注目される。
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