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野村資本市場クォータリー 2014年冬号
バーゼルIII:レバレッジ比率の計測方法の見直し
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小立 敬
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- バーゼル委員会は2014年1月12日、バーゼルIIIのレバレッジ比率の計測方法の見直しを図る規則文書を公表した。レバレッジ比率については、2015年1月1日からディスクロージャーが始まり、2018年1月1日から第1の柱(最低基準)の下での取扱いへの移行を視野に入れつつ、規制が適用される方針である。今般の規則文書は、ディスクロージャー開始を前にエクスポージャーの計測に関してバーゼルIIIテキストの改定を図るものである。
- レバレッジ比率の改定については2013年6月に市中協議文書が公表されていた。市中協議文書からの主な修正点は、(1)デリバティブに関して、変動証拠金として現金の受払いを行っている場合にエクスポージャーからの控除を認めたこと、(2)銀行がクリアリング・サービスを提供している場合のデリバティブ・エクスポージャーの計測方法を明確化したこと、(3)レポ等の証券金融取引に関するエクスポージャーの計測において、一定基準を満たす同一カウンターパーティとの現金支払いと現金受取りの間のネッティングを可能としたこと、(4)オフバランス項目の信用相当額への変換をより具体的に規定したことである。
- 規則文書の公表については、市中協議文書と比べるとエクスポージャーの計測に関して規定された内容が一部緩和されたところもあることから、市場参加者からは概ね好感をもって受け止められたように思われる。もっとも、米国や英国を中心にレバレッジ比率3%からの水準の引上げを図る動きもあり、バーゼル委員会の今後の検討を注意深く見守っていく必要がある。
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