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野村資本市場クォータリー 2015年夏号
米国DC加入者のニーズに応え拡大するファイナンシャル・エンジンズ
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荒井 友里恵、野村 亜紀子
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- 米国の確定拠出年金(DC)市場では、金融サービス業者が多様な加入者向けサービスを展開している。その中で401(k)向けの投資アドバイス及び投資一任勘定(Managed Account, 以下MA)の先駆者的存在であり最大手のプロバイダーでもあるのが、ファイナンシャル・エンジンズ(Financial Engines, 以下FE)である。
- 同社は、1998年に401(k)プランの運用商品メニューから加入者個々人に合わせた具体的な商品を推奨する「オンラインアドバイス」の提供を開始し、2004年に最終的な投資判断やモニタリングも専門家に任せたいという加入者向けに「プロフェッショナル・マネジメント」というMAの提供を開始した。法制度が整備されたこともあってDC加入者のMA利用は広がり、FEもMAによる収入を飛躍的に伸ばした。
- FEの成功要因としては、(1)同社が独立系の業者であり、中立性・客観性を確保したサービス提供をしている点、(2)営業戦略として、直接DCのスポンサー企業に働きかけるだけでなく、レコード・キーピング(RK)サービス業者と提携している点、(3)FEのサービス利用者が、サービスを利用していない加入者に比べて良いパフォーマンスを上げてきたという実証分析がある点等が考えられる。
- わが国でも、DCにおける投資アドバイスやMAのようなサービスのニーズは潜在的にあると考えられ、DC以外にもNISAやラップ口座の広がりなど資産形成の機運は高まっている。そうした中で、米国のDCにおいてサービスを発展させてきたFEは、良いケーススタディとなるのではないだろうか。
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